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「行くよ、村雨!!」
見たところ、正面に陣を構えていたのが司令官がいそうだった。
流石に10万は厳しいので、先手必勝で行こう。
「天魔波旬を冥し、破魔を破りし超越を卓逸とせん、精霊の御加護を今ここに!!」
僕は左手を真上に突き出し、掌を広げ閉じそこに掴んだ魔力を剣に込める。
「ディアボロス」
剣を地面に突き刺す。
司令官がいるであろう場所を中心に魔法陣が広がり、漆黒の光線が地面から天空へと放たれる。
光線が空に消える。
司令官がいるであろう場所を中心に跡形もなく消え去っていた、空虚が広がるだけだった。
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