序章 プロローグ 【ISDM編】

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「それでは、まだ質問は、あるかね?」 司会は、会議室の中をぐるっと見渡した。 「それでは、宇宙船について説明していこう。まず、この宇宙船には、食料、水、燃料、そして先ほども言った、武器や兵器を積む予定だ。そして、人の住む生活空間と、空気が必要だ。ここまで聞けば分かると思うが、この宇宙船はとても大きくなるだろう。まず食料だが、ミニ磁気圏プラズマ推進を使えば、約15日程度でオネイロスに行ける。そのため、食料などもあまりかさばらない。それに、燃料が必要ない」 「また、大きいため宇宙空間に、宇宙ステーションのように宇宙船を組み立てていこうと思う」 そして皆を見ながら言った。 「何かここまでで異論はあるかね?」 それを聞いて手を挙げた者は、いなかった。 「それでは、次の説明に移ろう。この宇宙船には、一番隊として、10名乗せて行こうと思っている。そして、何度も宇宙船を地球とオネイロス間を行き来させ、二番隊、三番隊と送り込んでいき最終的に十番隊まで総勢100名送り込む予定だ。この人材は、世界中にオネイロスの有人探査計画をすると公表し、募ろうと思う。募るときに、『死ぬ可能性もあるため、死の覚悟をしてから出願してください』と言う。それでも一定数は、集められるだろう。そして、集まった100名を5年かけて訓練させ、準備が出来次第出発する」 出願用紙を見せながら言った。そこには、個人情報を書く欄がズラリと書かれている。 「そして、費用は、莫大なお金がかかるだろう」 真剣に皆を見ながら司会は言った。 「しかし、私はこの計画には、それ以上の価値があると思っている。以上だ。これにて、説明を終了する」 そう言って、この計画の説明を終え会議室を司会はでていった、その後メンバーの残された会議室はメンバー同士でがやがやと騒がしくなった。 この計画が、地球の未来を大きく変えるとは知らずに…
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