第1章 キューピッドのピンチ

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第1章 キューピッドのピンチ

元々、僕には趣味といえるものがない。 というよりも、実際には、今までの人生で趣味を持つ程の余裕はなかった。 それだけに、恋愛をすると、どうしてものめり込み勝ちでもあった。 しかし、結婚をして二週間余り。 今は、何よりも一日の仕事を終えるのが楽しみ。 そして、仕事を終えて一番にするのが大事な奥さんへのメール。 『今、終わりました。どこですか?』 これは、平日の家事は出来る方がする。 週末の家事は一緒にすると、結婚した後に決めた僕たちの約束事ため。 もちろんそれは、毎日の夕飯の支度も含まれている。 だから、毎夕、僕たちは必ずメールをし合う。
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