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彼の手が、私の頬を触れる。
「好きです、優子さん。」
その言葉を聞いても、どうすれば良いのか、分からない。
私に向けられる好意への取り扱い方を、誰か教えて欲しい。
もしかして、彼は、私を試しているのかもしれない。
そうだ、ここまで女性にモテそうな人が、私を好きになるはずがない。
きっと、こんなタイプを落とせたという、そんな経験値を欲しがってるだけなんだ。
心の中で、様々な気持ちが交差して絡み合っている。
先程、美味しく感じたパンケーキの後味が、苦くなっていった。
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