第3章 恋とは甘いのか苦いのか

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 「ごめん、好きな子を独占したい気持ちが強いんだ。こんな俺は、嫌いかな。」  「いえ、そんな事は無いです。」  否定で返せない言葉を選んでくる徹さんは、ずるいと思う。  「それじゃあ、まずはお互いの距離を縮めていきましょうか。」  「あっ、はい。」  「それなら、今日から、同棲しましょう。」  「....。えっ。」  同棲....。  何故、距離を縮める事が同棲に繋がるのか、全く分からない。  困惑している私をよそに、徹さんは鼻歌をしながら、料理を始めていた。  私は、この人の流れに逆らうことは出来ないのだろうか。    
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