第3章 恋とは甘いのか苦いのか

20/20
前へ
/73ページ
次へ
 「あの、いきなり同棲というのは、如何なものかと。  私は徹さんの事は嫌いではないですよ。    でも、同棲はハードル高いですし、そもそも男性と一緒に住むとなると色々と考えてしまうというか。」  「優子は、俺と一緒に居るのは嫌?」  「いや、そういうのではなく。」  いや待て、さん付け無しで名前を言われたぞ。  結構、キュンと来た。  「それなら、一週間だけ同棲してみるのはどうかな。  炊事や清掃とかも、俺が全部やる。  優子に喜んでもらえるなら、何でもね。  そして最後は君が、俺との関係を決めて欲しい。  その決断に、俺はもう意見しない。  約束する。  これなら、どうかな?」  「まあ、そこまで言うなら。」  一週間で、どんな心境の変化になるのか気になる自分がいる。  どんな結末になっても、やってみないと分からないはず。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加