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「ならば3万円寄越せ」
神様はニコニコしながら手を突き出し請求する。
「…さ、三万円?……三万両の事か?」
「……履き物一つに三万両!?」
聞き覚えのない通貨を言われ首を傾げる一同。
「…面倒くさいな。よし!三万両でよい!……そなたらの軍を、国を、民の命を護ったと思えばかなり安いもんじゃろ?」
「解った!だが、すまぬが今は持ち合わせておらん故、後日受け取りに来てくれぬか?」
「……… 神様に自分で取りに来さす気か?まあ、致し方ない。では『またねー』」
そう言って、── 神様は瞬く間に光りと共に消えた。
「「「消えた!?」」」
「…… 誠に神様であったのか?無礼な態度を取ってしまった。」
驚きながらも殿は神様から頂いた『スニーカー』をいたく気に入りそのまま履いて急ぎ国へ帰り、神様に捧げる三万両を用意した ─────。
───── が!
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