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「だあぁぁぁぁ!!痒い!痒いぞ!?誰か!誰でも良い!!腕の良い医者と薬師を呼べ!!」
「痒いんじゃボケー!!!」
「「「と、殿!ご乱心なされるな、今、医者と薬師を連れて…… 痒いー!そ、某も我慢出来ませぬ!」」」
…… お城中の者が酷い痒みを訴えた。
「ふぉっふぉっふぉ!約束の三万両を受け取りに来たぞよ」
痒みに悶え苦しむ一同に関係なく、何処からともなく笑顔の神様が現れた。
「あ!『すにぃかぁの神様』とやら!どういう事だ!?貴殿に譲り受けた『すにぃかぁ』を履いた日から足が痒くてならん!!ワシだけではない!城の者皆たま!あれは呪いの履き物だったのか!?」
相手が神様だと解っているが、凄い剣幕で問いただす殿様。
「ふぉっふぉっふぉ!呪いなど…笑止。ありゃ、ただの平成の世の履き物じゃ!」
「へ、『平成の世』?……何だか解らんが皆、口を揃えて足の痒みを訴えておる!どんな名医も薬師も全く効かん!何とかしてくれ!」
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