奇怪 すにぃかぁの神様!?

9/10
前へ
/10ページ
次へ
「だあぁぁぁぁ!!痒い!痒いぞ!?誰か!誰でも良い!!腕の良い医者と薬師を呼べ!!」 「痒いんじゃボケー!!!」 「「「と、殿!ご乱心なされるな、今、医者と薬師を連れて…… 痒いー!そ、某も我慢出来ませぬ!」」」 …… お城中の者が酷い痒みを訴えた。 「ふぉっふぉっふぉ!約束の三万両を受け取りに来たぞよ」 痒みに悶え苦しむ一同に関係なく、何処からともなく笑顔の神様が現れた。 「あ!『すにぃかぁの神様』とやら!どういう事だ!?貴殿に譲り受けた『すにぃかぁ』を履いた日から足が痒くてならん!!ワシだけではない!城の者皆たま!あれは呪いの履き物だったのか!?」 相手が神様だと解っているが、凄い剣幕で問いただす殿様。 「ふぉっふぉっふぉ!呪いなど…笑止。ありゃ、ただの平成の世の履き物じゃ!」 「へ、『平成の世』?……何だか解らんが皆、口を揃えて足の痒みを訴えておる!どんな名医も薬師も全く効かん!何とかしてくれ!」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加