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シャナル目線
昔の夢を見た。
最初の頃は、うなされたり、起きたら涙が流れているって事もあったけど、あまりに見る回数が多いからもう慣れちゃったや。
まあ、皆が僕に酷い事を言ってきたのは、仕方ない事だよね。だって呪われた黒髪なんだもん。
今ではそう開き直らないと生きてはいけないから。
何度死のうと思った事か。でもその度に不思議な力が働いて僕を死なせてくれないんだ。
だって、今だって今日で3ヶ月何も口にはしていないのに、死ねない。やっぱり呪われてるんだなあ。
『いったい、僕が何をしたっていうんだろう...』
何千何万とも口にした言葉をため息とともに吐き出す。
今日も僕は死ねないようだった。
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