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「うん、いける」
カレーの後にきな粉が来ると流石に水分が欲しくはなるが、きな粉の優しい香りとモチモチの生地が相性抜群。
「すみません、お茶もらえます?」
「はいはーい」
のどにきな粉が…
「武田君、どうぞ」
「ありがとうございます」
お茶できな粉を流し込み、俺は再びメロンパンを口にした。
「…やっぱりうまい」
俺は、すっかりリユニヨーネのパンのとりこになってしまった。その日の夜に食べたのを最後にして、コンビニのパンは2度と買うまいと誓った。
「メープルメロンうめー」
次の日も、その次の日も、昼メシはリユニヨーネだった。メロンパンにもチョコ味とかメープル味とか色々有ったし、名前が独特で加藤さんに聞かないとどんなパンか分からないパンも有った。
「チョコメロンうめー」
リユニヨーネにパンを買いに行くのは購入希望者全員で順番と決められているらしく、次に俺の番が回ってきたのは、リユニヨーネ初体験から半月ほどが経った頃だった。
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