俺、戦々恐々

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「いらっしゃいませ…」 字にしたらイラッしゃいませ…だな。今のは。俺の祈りは天に届かなかったらしい。前回と同じ巨乳の可愛い店員が不機嫌全開で俺を睨んでいる。 幸い、今回のレシートには俺の注文も書いてあるから店員と会話する必要性は薄い。俺が無言でレシートを会計台に置くと、店員も無言でそれを取り、店の奥へ。 「五千二十円になります」 丁度にしやすい金額だ。スムーズで助かる。 「五千二十円丁度、お預かりします」 紙袋を抱えて俺、退散。 「…二度と来ないで下さい」 まただよ。 カランカラン… 「だから何なんだよ…」 店員に嫌われてるんで代わって下さいって、正直に話そうかな? 「武田君、今度はどうだった?あの子、ますます可愛くなってたろ」 加藤さんがなんとビルの出入り口で待っていた。そのうちリユニヨーネまで付いて来ちゃうんじゃないか?この人。 「そうですね…」 「もっとも、君の好みには合わないみたいだけどね」 いける方ではあるんだが…
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