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「武田君、君の昼食、それかい?」
昼メシ用にコンビニで買った惣菜パンを食べようとレジ袋をガサガサさせていた所、上司の加藤さんに目を付けられた。
「はい。一人暮らしなんで、適当に」
加藤さんはちょっと馴れ馴れしいと言うか、正直苦手なタイプの人間だ。
「何買ったの」
「パンですね」
人が何を昼メシにしようが自由だろうに。
「パンか。どうせパンならリユニヨーネのパンにしない?」
「リユ…?」
加藤さん今なんて言った?
「リユニヨーネ。覚えにくい?」
「そうですね。変わった名前で…」
パンなんかどこで買っても一緒だろ。
「ここの近くにそう言う名前のパン屋があってね。半年前くらいに出来たばっかりなんだが、オフィスで流行ってるんだ」
「へえ。美味いんですか?そこのパン」
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