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長方形の赤い看板にリユニヨーネの白い文字。更に近付くと、棚を埋め尽くすパンがガラス越しに見えた。間違いない。
カランカラン…
「いらっしゃいませー」
うん、確かに可愛い。ファッション雑誌に載っててもおかしく無いな。そしてうわさ通りの巨乳が、おじぎの影響でプルンと揺れている。
「えーっと…」
トレイとハサミ、発見。
「お客さん?この時間なら焼き立てがございますので直接お伺いしますよ!」
「じゃあ、そっちで」
朝からある古いパンが売れた方が、パン屋にとっては都合が良さそうなもんだが。サービスが良いって言ってたのはこれか?
「お客さん、近くの会社の社員さんですか?」
「はい」
「じゃあそのレシートをお預かりします」
店員が俺に向かって手を伸ばす。加藤さんに渡されてから握りっぱなしだったレシートに気付いたらしい。
「なんで分かったんですか?」
店員にレシートを渡すついでに聞いてみた。
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