3.暴かれた真実

2/12
前へ
/27ページ
次へ
「迷宮入りとまで言われたこの事件が、 私達のスクープ記事が出たとたん、 突然、 犯人発見だなんて、 あまりにも不自然です」 ここは週刊真実の編集室。 カメラマンの奈津子は先輩記者の越智矢一郎に訴えた。 「この事件、 まだどこか匂うんです。 公安が隠し通そうとする何かがきっと裏にある筈です。 その疑惑を追ってみたいんです。 私に、 公安を張り込みさせて下さい!」 奈津子の熱心さに、 ついに越智矢は折れた。 「いいだろう。 公安を、 マークだ!」 「有難うございます!」 ペコリとお辞儀をした奈津子はカメラを肩に、
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加