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「迷宮入りとまで言われたこの事件が、
私達のスクープ記事が出たとたん、
突然、
犯人発見だなんて、
あまりにも不自然です」
ここは週刊真実の編集室。
カメラマンの奈津子は先輩記者の越智矢一郎に訴えた。
「この事件、
まだどこか匂うんです。
公安が隠し通そうとする何かがきっと裏にある筈です。
その疑惑を追ってみたいんです。
私に、
公安を張り込みさせて下さい!」
奈津子の熱心さに、
ついに越智矢は折れた。
「いいだろう。
公安を、
マークだ!」
「有難うございます!」
ペコリとお辞儀をした奈津子はカメラを肩に、
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