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そのときとつぜん、おおつぶのなみだをながすみねこちゃんのよこで、はるこちゃんがホームベースの近くにおちていたぼくのスニーカーをうばって、そのままはるこちゃんの赤いスニーカーもろともパパッとれんぞくでけりあげました。
赤と白の2足ぶんのスニーカーは、ぼくたちの上にひらひらとちょうのようにまったかと思うと、いきなり大きなほうぶつせんのきどうをえがき、まるでりゅうのようにくねくねととぐろをまきながら風にのって、そくどをまし、ストン、と大きななき声をならしてぼくたちの目の前におちてきました。
ぼくの目の前には、左がわにぼくにぴったりの白いスニーカーと右がわにぼくの足よりすこし小さい赤いスニーカーが、なかよさそうにならんでいました。
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