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ぼくは、いっしゅん、くつをぬぐのをちゅうちょしましたが、女の子ふたりもしんけんにぼくの方を見つめてくるので、ぼくはしかたなく、まあたらしい白のスニーカーから左足のかかとを出して、スリッパをはくようにしてから、おてんとさまにむかってぽーんとほうりけったのでした。
「あー、やっぱり、お前はすげえな、あまごいの神様かなんかだろう。いなかのばあちゃん家に行ったら、よろこんでおがまれるぜ!」
けいたくんがぼくを少しからかってそう言うと、けいたくんをとりまいている数人の子も、ケラケラと笑っていました。
しかし、さっきのふたりの女の子の方を見ると、今にも泣きだしそうないきおいでした。
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