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数日後、遊翔の招集で桜夜は琢未の家へと向かった。
琢未「先日はご苦労さま、桜夜」
桜夜「当然のことをしたまでよ」
遊翔「あれから真奈美さんの様子は?」
桜夜「母子共に健康よ?今後は定期的にカウンセリングをしながらになるけど行政の控除や補助を使いながら、社会復帰できるようにしていくつもり」
遊翔「なら良かった」
琢未「今回の件が終わったことにより、仕置人としての仕事は落ち着いて欲しいとこだな」
遊翔「その事なんだけど、話があるんだ2人に」
桜夜「漆黒の骨の話ね」
遊翔「そう。」
琢未「漆黒の骨がどうしたんだ?」
桜夜「八事正徳を仕置した時に、こう言ってたの【この国の議員も崇拝してくれている】と」
琢未「崇拝しているだと?どういうことだ」
遊翔「あまり信じたくは無いけど、桜夜の言ってることは本当だよ」
琢未「じゃあなんだ?漆黒の骨が国会議員に接触してるってことか?」
遊翔「それが接触どころではなく、癒着してる、ズブズブに」
桜夜「えっ?」
琢未「ズブズブに!?親父そんなこと一言も言ってなかったぞ!?」
遊翔「琢葉おじさんも困ってるんだよね…ここまで根が張ってることに…それに僕へリークしたのはおじさんだから」
琢未「親父かよ!」
遊翔「おじさんはこの国の重要ポストにいるから迂闊に手を出せない、だから秘密裏に僕へリークしてきた、下手に手を出すと解任させられて何も手出し出来なくなるのは困るからだろうけど…」
琢未「警察庁長官であることが仇になってるのか…それで癒着ってどれくらいなんだ?」
遊翔「前回の選挙でわかっているだけで当選した与党の半分は関与しているのは確か」
琢未「待て…与党だと!?ってことは…」
遊翔「駒を切りすぎるとこの国の根幹を揺るがすことになる」
桜夜「そんな…今までなんで分からなかったの?遊翔くんでさえ分からなかったなんて」
遊翔「裏金だよ、裏金で情報統制を敷いて、自分たちの関与を隠してたんだ、調べただけ数人の収支報告書から宗教法人への寄付という名目で漆黒の骨に関係している法人に振り込まれてた」
桜夜「そんな…」
遊翔「その中にとんでもない人物がいたよ」
琢未「誰だよ?」
遊翔「元人見党総裁、元総理大臣の臼杵俊三だよ」
琢未「臼杵俊三…よりにもよって超大物じゃねぇか…」
遊翔「臼杵俊三の祖父である内藤晋助が、戦後懇意にしていたのが、漆黒の骨に関連している宗教法人だったんだよ」
琢未「影で暗躍してたってことか…」
遊翔「そういうこと」
ブー…ブー…
遊翔「メール?えっ…」
琢未「どうした?遊翔」
遊翔「臼杵元総裁が、公務先の那良で襲撃された…」
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