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ふと、祐樹の瞳が意地悪な色を帯びた。腰の動きを止めると、ほなみは思わず咎める様に見詰める。
彼のしなやかな指が、ほなみの唇を勿体振る様に撫でた。
「ねえ……俺は、ほなみの何?」
熱くたぎった獣を秘蕾に沈み込ませたまま訊ねられ、ほなみは恥ずかしさに戸惑った。
「え……それは……」
「ちゃんと答えてごらん?」
祐樹は、突然に大きく腰を振ったかと思うと、直ぐに焦らす様に動きを止めた。
「ああっ」
ほなみの身体が跳ねる。
目を潤ませ、泣きそうな表情で見詰めるほなみだが、祐樹はその様を楽しんでいた。
「今まで沢山抱き合ったのに……まだ恥ずかしいの?」
ピアノを奏でる音楽家の指はとても繊細な動きでほなみの首筋を撫で、鎖骨から双丘へとトレモロを奏でる様に愛撫する。
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