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ボ、全身に牛の肉の部位が書いてあるジャケットを取り出す
ツ「なにこれ!」
ボ「牛柄ジャケットです」
ツ「牛柄!? 牛革ジャケットじゃなくて」
ボ「牛柄です」
ツ「いや、百歩譲って、牛柄ジャケットだったら白黒じゃない!? 部、部位じゃん」
ボ「部位ですねえ」
ツ「いや、ですねえじゃなくてよ。こういうのじゃないんだよ」
ボ「これ、店長がスペイン行った時に作ったやつですね」
ツ「店長色んな所行ってんね」
ボ「闘牛しててガッツリ背中刺された腹いせに作ったらしいです」
ツ「何そのエピソード。腹いせ!? 何なのそのきっかけ。いや、こういうんじゃないんだよなー」
ボ「こういうのじゃないですか」
ツ「服作るきっかけで腹いせって聞いたことないわ」
ボ「えーと、他にはですね……」
ツ「他のだよ」
ボ、パット見、普通の赤いジャケットを取り出す
ボ「これなんかどうでしょ」
ツ「あ、いいじゃない」
ボ「いいですか」
ツ「ちょっと羽織ってみようかな」
ボ、ツッコミに着せる
ツ「あ、いいじゃない。サイズもちょうどようさそうだし」
ボ「お似合いですよ。あ……でもちょっと後ろが」
ツ「後ろ?」
ツ、クルッと後ろを向く。ジャケットの裏側が大きく裂けてる
ツ「何……おまえこれ店長闘牛で着てたやつじゃねえの」
ボ「その時店長が着てたジャケットを模したものです」
ツ「模すな模すな!何、自分が角で刺されたのモデルにしてんだ」
ボ「やっぱり頭おかしいですよね店長」
ツ「おまえやっぱり店長嫌いだろ?」(オチ)
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