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カーテンの隙間から射し込む街灯の明かりを頼りに、なんとか彼女をベッドに横たえた。
「お腹苦しい」とか言いながらカーゴパンツを下げようと格闘している彼女を手伝って、両脚から強引にそれを剥ぎ取る。
彼女の身体は毛布の下だから、オレは一切何も見ていません。無実だ。なんだかしなやかな感触が手のひらに纏わり付いているが、それもあくまで過失の範囲内です、裁判長。
「じゃ、オレ、帰るから。ゆっくり寝ろよ」
「んー ありがとね」
「いや、気にするな。次回もメシ奢ってくれたら、それでいいから」
「わかった…… ねぇ、最後に一つだけ、いい?」
「ん? なんだよ」
「このヘタレ」
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