第1章

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今日、坊ちゃまの家庭教師に選ばれた女性と、その娘さんで、坊ちゃまの友達に選ばれたお子さんが来た。 奥様が50近くになってからお産みになられた三男で、一番下のお子様。 旦那様と奥様のお子様の内、一番歳の離れている上のお嬢様とは19歳、一番近い下のお嬢様とは13歳の歳の差があった。 お生まれになってから5年、下のお嬢様も来年大学生にお成りになる。 お屋敷の中で坊ちゃまの遊び相手がいなくなる事を危惧した旦那様が、遊び友達をお探しになり、上のお嬢様が尊敬している大学時代の先輩で、最近旦那さんを病気で亡くされた方の娘さんが選ばれた。 お嬢様の先輩は坊ちゃまの家庭教師として、娘さんは遊び友達としてお屋敷に住んで頂く事になる。 娘さんは坊ちゃまより3つ上の8歳。 歳が近い遊び友達ができ、坊ちゃまは娘さんの後ろをついて回るようになる。 坊ちゃまが小学校に入学した頃から、坊ちゃまが屋敷で働いている若いメイド達の靴の匂いを嗅ぐという、行動をするようになった。 若いメイド達の動揺は私達古参のメイドが抑えたが、坊ちゃまの行動を旦那様や奥様にお知らせするべきか悩む。 悩んでいる時だった。 坊ちゃまが娘さんの靴の匂いを嗅いでいる所を、娘さんに見られ注意される。 その行為は女性に凄く恥ずかしい思いをさせる行為だから、嗅ぐ前に持ち主の了承を取り、拒否されたら行わないようにと優しく諭してくれた。
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