第1章 『始まり』

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明くる日の朝。 私は、いつもと変わらない生活を送っていた。 大学は基本的に昼前の2限からしか出ていない。 普段待ち合わせしている友達と、いつもの場所で待ち合わせをし、学校へ向かった。 ずっと一緒に居ると会話のネタがなくなってしまうもので、何を話そうか悩んでいたその時。 「ここ最近、1,2カ月程車に乗ってないんだよね」 Aはそう言うと、困った表情をしていた。 こんなオタクっぽい人でも車に乗れるのか、と俺は思った。 すかさず、「車乗れるの?免許持ってるの?」とAに聞いた。 「いや、まだ仮免だけど車乗るの面倒でさ、第2段階は路上だから怖くてね。」 仮免?第2段階?路上?どういうことだ? 俺の頭の中はハテナマークでいっぱいだった。 そして、Aから俺にふと質問が返ってきた。 「〇〇は車に乗らないの?」 俺はとっさに返した。 「車に全く興味ないし、車乗りたいとも思わないし、免許とか別にいらないよ」 「でも、免許取っておくと便利だと思うよ」 確かにそうかもしれないが、無理してまで取るべきなのかと思った。 こうしているうちに俺たち二人は学校へ着いた。
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