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明くる日の朝。
私は、いつもと変わらない生活を送っていた。
大学は基本的に昼前の2限からしか出ていない。
普段待ち合わせしている友達と、いつもの場所で待ち合わせをし、学校へ向かった。
ずっと一緒に居ると会話のネタがなくなってしまうもので、何を話そうか悩んでいたその時。
「ここ最近、1,2カ月程車に乗ってないんだよね」
Aはそう言うと、困った表情をしていた。
こんなオタクっぽい人でも車に乗れるのか、と俺は思った。
すかさず、「車乗れるの?免許持ってるの?」とAに聞いた。
「いや、まだ仮免だけど車乗るの面倒でさ、第2段階は路上だから怖くてね。」
仮免?第2段階?路上?どういうことだ?
俺の頭の中はハテナマークでいっぱいだった。
そして、Aから俺にふと質問が返ってきた。
「〇〇は車に乗らないの?」
俺はとっさに返した。
「車に全く興味ないし、車乗りたいとも思わないし、免許とか別にいらないよ」
「でも、免許取っておくと便利だと思うよ」
確かにそうかもしれないが、無理してまで取るべきなのかと思った。
こうしているうちに俺たち二人は学校へ着いた。
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