第1章 始まり

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 俺は、目を覚ました。そして直ぐに右側に手を伸ばして時刻を確認しようとした。  しかし、伸ばした先の手は空を切り自分の部屋にあるはずのない感触を感じ取った。  「何だ。一体?」  俺は、直ぐに得体のしれない恐怖を感じたためいきよいよく飛び起き周りを見渡す。それを見た瞬間俺の感じたものは、困惑と、恐怖だった。  「ここ何処だよぉぉぉぉ!?」  なぜなら、そこに広がっていたのは見渡す限りの草原だったのだから?  俺は状況を確認するためにまず、何で俺がこんなところにいるのかを思い出そうとした。    そして、俺が死んだことと、それと同時にあの謎の白い空間での出来事を思い出した。一旦冷静になってこの出来事を整理してみることにする。俺はとある結論を導きだす。  此処は異世界。それも、魔法のあるファンタジーまっしぐらの世界だということと、俺Tueeeが出来るだろうという事だ。  しかしだ。このSPというのはチートなのだろうという事は、分かるのだけれど、このSPを除いたらどうだろうか?  このほぼ平均13ぐらいのステータスがもし仮にチートだったらどうなってんだって話だ。 そもそもlv.1と記載されているのだからもしかしたら、ステータスがインフレしていくのかもしれない。  俺はそう思うことにした。  良し! まずは、ここからどうしていけば良いのかがそもそも分からないな。というわけで、歩いてみることにしよう。 「何というか、空気がおいしく感じるな...。新鮮な感じがする」  空気がとても澄んでいたのだ。俺の住んでいた場所は都会だったため、余計新鮮な感じがする。 うーん、まず、周りをもう一度よく確認してみるか。俺の今立ってる場所はおそらく草原のほぼど真ん中。 向いている方向には薄っすらと山が見える。 右側は、地平線の彼方まで続いていそうなほどの草原が見え、太陽は右側に出ており、おそらく日の出だろう。草原を赤く照らしながらとても綺麗だ。左側も同じく。 後ろ側には、山をバックにして、森が見えた。 で、どっちいけば良いんだよ!
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