第1章 始まり

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 周りを見ると、他にホーンラビットの姿は見えない。そもそもこの辺りは平野なため眺めが良く見渡すことが出来る。なんでだろうか? ~~~~~~~~  ただひたすら歩き続ける事4時間が経過していた。本当に何もありませんでした。あるのは果てまで続いていそうな草原に、森、山...。 その時、ただ黄緑色まっしぐらだった地平線に緑が見えた。 「はあ、やっと地平線に草原以外が見えた! 今すぐ行ってみたいけど足が持たないなこのままじゃ」 ああ、絶対これは明日筋肉痛だななんて思っていると、ふと気になったことが有った。自分のステータスを見るとき鑑定を使ったけど、これってできるんじゃ。  そう思い即実行、しようと思ったがそれがてらに休憩することにする。 「やっぱりあの能力を試してみる時が来ましたか! よし、早速使ってみよう」  そして期待をした。この能力が大変すばらしい能力であることを。まあ、どんなのが出るのだろうと、確定なのだろうか、と大変疑問に感じたがまずは実践してみる他ない。 「家生成!」  その瞬間、目の前が光って木造の西洋風の家が建った!....なんてことは一切なく 「あれ? おかしいな。どうしてだ?」  西洋風の豪邸っぽい家を想像して言ったのに。いや、別に確証は無いけどさ。俺の目の前には全体が滅茶苦茶で全壊している酷い外観の家が建っていた。いや、これ建っているんじゃなくて経っているの方が適してるんじゃ…  しかも、出てきたのは豪邸なんて大きさでもなくその想像した一部が切り取られて出現or崩壊している感じだ。  近づいてみると、その有様が良く見ることが出来る、密度も低いのか手でパキッと簡単に折れてしまうし、中に入ってみると空が見えた...というか屋根も落ちてきているからなのだが。  床は生成されていたものの踏むと穴が開くほどのスッカスカのボロボロでしかも内装は特に何もなし。 これは酷いな...もはや、家じゃない。がれきの塊だ。それも不良品の。 「何でこんなものが...想像したのが駄目だったのかな? そういえばlv.1とか書いてあったしいきなりこれはまずかったのかもしれない...かな」  取り敢えずリトライしてみるのだ。そうすればきっとうまくいけるんじゃないだろうか。
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