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…甘味が大好物で…帰りには準備運動も兼ねて…不貞浪人達と斬り合いして…土方さんにガミガミ説教されていて…
平助をパシりにして…俺の腹の傷を馬鹿にして…
新八と斎藤と並ぶ剣豪で…近藤さん信奉者で…
青年は目を瞑り、前世を振り返りながら考え三人の話も聞いていた。
「だったら…僕の家に来て下さい!!僕ならあの人と同居していても…絶対部屋数余るし…大丈夫です!!問題ありませんっ!!」
勇気を出して、桜梨は二人にストレート発言をした。
……不審者と同居やっぱりするのっ!?それはそれで問題大有りなんですけどっ!!
……ほいほい家に招く物ではないっ!!他人だぞ!?他人を入れる物じゃないっ!!
桜梨の言葉に、苺と杏は蒼白になる。
「でも…桜梨がそこまで言うなら…御世話になるよ」
勿論、不審者から守る為にね!!
「俺もそうしよう。厄介になるが宜しく頼む」
不審者撃退する為になっ!!
苺と杏は、爽やかに笑って桜梨に答えるが…青年に敵意剥き出しのままだ。
「ありがとうございます!!これから宜しくお願いします!!」
可愛らしい笑顔で桜梨は二人に礼を言った。
「で?そちらの人は…どう言った経緯で?」
苺は桜梨を抱き寄せながら、青年に尋ねる。
…あっ!!貴様…どさくさ紛れに…!!
気付いた杏は苺を睨み付ける。
『えっと…廃墟の日本食レストランのシェフをやってたんだ。妻を不慮な事故で亡くして…俺も事故で亡くなって…』
『妻は成仏したんだけど、未練があった俺は成仏出来なくてさ…そしたら…こいつが俺を受け入れてくれて…成り行きで!!』
一生懸命説明していた青年だったが、最後はめんどくさくなったのか適当に答えた。
「成程?じゃあシェフなら料理旨いんだろ?」
杏は目を細め青年に聞く。
『勿論!!』
青年は自信満々に胸を張り答える。
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