第2滅「ようこそ僕の家へ」

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『愛の告白?良かったね!!』 『何が愛の告白だ!!』 笑って苺は杏に言い、杏は迷惑そうな顔をして苺に言う。 『愛の告白…そうかも知れん。前世ではお前が死んだ後…俺は亡き妻に出会い添い遂げたが…そうか…初恋だったのか』 ポッと山田は顔を赤らめて納得した。 『『えぇ?!?』』 まさかの山田の発言に、苺と杏はびっくりする。 『っ…山田、俺はお前を高杉の可哀想な苦労人舎弟としか思ってない。現世でも…隣街の高校だから…あまり顔を合わす機会はなかったが… 『お前は高杉の荷物持ち兼パシりだっただろ…しかも終身パシり…言わば便利なパシり…』 『高速のバス事故で死ぬまで…前世でも現世でも、立場は決して変わらなかった』 姿が変わり、杏の姿は長い髪を靡かせ、紺色の着物を着た浪士の姿になった。 『それでも俺に挑むなら挑めば良い。勝てばお前の気持ちに答えてやろう』 杏は優しく笑って山田に答えた。 『…』 開いた口が塞がらない苺はポカーンとする。 『わっ分かった!!お前に振り向いて貰えるように努力する!!』 喜んで山田は杏に返事をした。 『良いの…?』 『その可能性は万に一つも無い』 山田は気付かないが、苺と杏はヒソヒソと小声で話す。 『それともう一つ…高杉さんから言われて…前世で関係を持った鬼の生まれ変わりを探しているんだ』 思い出した様に山田は二人に言う。 『前世で関係を持った鬼…?』 『え…?』 山田の言葉に、苺と杏は目を丸くする。 『確か…久坂さんに書いて貰った似顔絵が…あった!これだ!!』 笑顔で山田は、ポケットから紙を取り出して二人に見せる。 ……玄惴…絵心ハンパねぇ!!本当に柔道部のマネージャーだったのかっ!? …うわああ…あれは明らかに…あの子だよ… 見せられた似顔絵を見て、杏と苺はびっくりする。
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