七章 柔らかな鎖

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グレイはルナに視線を落とした。 長い指先の旋律。 弾かれる水滴の響きにルナの消え入りそうな溜め息が重なる。 心地よい痺れがどんどんとグレイの指先の当たる箇所に送られていく。 熱くて溶けてしまいそうな甘い痺れ。 ジラされ続けたまま、ルナのそこは完熟の蜜をたっぷりと溢れさせていた。 「あ…っ…はあ…っ」 「蜜が重くなってる…高まってきてるなら欲しいと素直に口にしてみたらどうだ?」 意識が飛びそうなほどの快感の中、ルナはグレイのそんな屈辱的な言葉にハッと我に反った。 「あうっ…っ」 熟れた秘豆の粒をコリコリとひねるとグレイはルナの熱い果肉の中に指を滑り込ませた。 「こんなに中が詰まってきてるなら苦しい筈だ」 急に侵入してきたグレイの指に押し出され蜜がグジュリと音を立て、一気に溢れかえる。 まるで切り立ての南国果実。 赤く色づいた、みずみずしい果物の断面図のようなそこをグレイはぐっと押し開く。 「あ、あっ…やめて…お願っ…」 今は日中の最中だ。 薄暗い邸と言えどこんなに明るい時間にベッドの上で脚を開かれたのはルナも初めてだった。 窓枠の影がベッドシーツに格子の柄を映し出す。
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