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じわじわと深い底から熱い何かが押し寄せてくる。
あ、いやっ…
何かくる──っ…
ルナは快楽の恐怖に身をよじった。
開いた脚がシーツを蹴りながら身悶える。
グレイはルナの下腹部に潜ったまま、怖くて逃げる様に腰を揺らすルナの動きをぎゅっと捕らえて封じた。
──!っ…
グレイのその動作にルナはえ、と声にならない声を漏らしていた。
普段なら当たり前のように魔力で押さえ付けるのに、今日のこの人は何なのだろう。
いつもの淫らな行為──
なのにいつもと何処かが違う…
「──…っ……ああっやっ…そこはダッ…っ」
グレイは長い指先を律動させながら蜜にまみれた赤い粒を吸った。
千切れてしまいそうに強く吸いながら舌先で小さな先端を揺さぶる。
グレイは敏感なその箇所を口に含んだまま熱い果肉から指を抜いた。
「ハァ…っ…ルナ…」
舌先で粒を揺らしながらグレイは強い息を吐く。
ルナの感極まった声に知らずのうちに呼吸が早まる。
ルナに快楽を与えているだけでグレイ自身の鼓動も急いていた。
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