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人が決して足を踏み入れることの無い自然の楽園。
その更に深くにある、動物たちすらほとんど足を踏み入れることの無い巨大な森。
その奥地には、樹齢数千年にも及ぶ大木が密集しており、まだ地上を巨大な爬虫類達が闊歩していた頃の景色を想起させる。
その木々の中でもひときわ異様な大きさを持つ森の主のような大木
白亜の昔から悠久の時を生きてきたその大木の枝に今一匹のトンボが止まった。
トンボは何事かを木に語りかける。
数万年の間静寂に包まれていた森が、ざわめき始めた。
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