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入学式が行われてから数日がたった。そろそろ、一年達が入部届を出しに来る時期だ。今年はどういうのが来るのだろうかっと空を眺めながら考えていた。
「今日も空は脳天気だな」
「そうですね」
不意に誰かに相づちをとられ、驚きながら正面を向き直るとそこにはまだ制服を着慣れてない薄ピンク色の長髪の美少女が立っていた。
「君は誰?」
冷静を装いながら声をかけると、少女の桃色の唇が動いた。
「あたし、野球部に入部したいんですけど」
やや恥ずかしがって言う少女は俺に入部届を見せる。そして、入部届に書かれてる文字に俺は驚いた。
「君、マネージャーになりたいんだよね?」
「違います。あたしは選手として入りたいんです」
少女はさっきまでの恥ずかしがっていたのが嘘のように平然と応えた。入部届の下に書かれてる通り選手で入りたいようだ。
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