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使い古したユニフォームを着て、グラウンドに向かって走ってると、数分でグラウンドに着くともう新入部員達が並んで待っていた。まだ、監督が来てないことに安堵しながら端っこに並んだ。
並んでから数分が経つと夏川さんと監督と思わしき高齢の男性がグラウンドに姿を現した。監督は咳を二度してから、あたし達を見渡してから話し始めた。
「まず一年生諸君ご入学おめでとう」
第一声を監督が発すると周囲はざわめき始めた。監督の隣にいる夏川さんはクスッと笑うが監督は何も気にした素振りはなかった。
「そんな、諸君らにいきなりで悪いが新入生歓迎イベント、入部テストを行わせて貰う」
監督が言い終わると、周囲のざわめきは一層大きな物になった。ここにいる一年生全員聞かされてなかったかのように。そのざわめきを制止させるかのように監督は歩き出し、それに他全員が付いていく。
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