スニーカーの神様 後編

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「待てぃ!」 突然に声をかけられ、男とスニーカーの神様は振り向いた。 そこには、ふくよかな女性がいた。 ふくよかすぎる女性が炊飯器を抱えて立っていた。 「変わりたいなら私が力になろう!」 男とスニーカーの神様は目配せをし、口パクで変な人?と言い合った。 ふくよかな女性は、ふふんと鼻を鳴らして、懐から小袋を出す。 「変身アイテムのりたまこ!これで君も魔法少年だ!」 ジリジリと後ずさる男とスニーカーの神様に気にも止めず、お茶碗を取りだし、炊飯器からご飯を盛りつけ、のりたまこをぶっかけて男の目の前に突き出した。 「これで君も変われるさ!」 男は、スニーカーの神様に哀願の視線を送る。
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