第1章

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 「ミキコち、にゃ…ママさ、にゃ…倒れた、にゃ…すぐにゃ…帰ってにゃ…」  「ママが倒れてる!?」  学校は早退して、ミウを抱えて家へと急いだ。  救急車を呼んで、倒れていたママを病院へ搬送した。対処が早かった為、命に別条は無く、一週間程度の入院となった。  パパに連絡を入れて、家に戻ると、ベットに寝かせたミウが丸まっていた。  疲れたのかなと思いながら、近くに寄るとベッドカバーが、血だらけになっていた。  「ミウ!」  良く見ると前足も、後ろ足のハイヒールもボロボロに壊れて、肉球が裂けて血まみれになっていた。  必死に学校まで走って、知らせに来てくれたんだ。
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