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目覚ましの音が鳴り響く。
“ジリリリリリ・・・・・・・・・・”
もぞもぞふとんのなかで動く。
ドズッ!何かがおなかの上におちてきたような衝撃。
布団をまくり上げ、おなかのほうをみてみる。
「ニャー」
僕の友達(シャムネコ)がキリッした目でじっとみている。
ぼくは鳴り響く目覚まし時計をとめると、その彼女はツンとそっぽをむいて、自分の指定席の
座布団の上にまるくなり、目を閉じた。
ツンとすましてる彼女は目覚ましの音が嫌いなようだ。いつも目覚ましが鳴り始めると、僕のおなかの上に飛び乗ってきて、まるで“とめなさい”と言っているように思える。
その証拠に、とめるとすぐ、自分の指定席にもどりまるくなり、目を閉じる。
その彼女を見ながら僕は着替える。これから学校にいかなくてはならない。
憂鬱だ。僕は学校があまり好きではない。小学校5年になり、クラス替えをした結果、仲がよかったともだちとクラスが別々になってしまったせいだ。
僕は着替えて、下におりて、カバンを階段にほうりなげ、洗面所にいって顔を洗い歯を磨く。
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