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(ミーンミンミンミンミーン…ジー…)
明け方頃から、せみの大合唱が聞こえていた。
この日は、ものすごく暑い日であった。
ところ変わって、家の居間にて…
テーブルの上には、ツナサンドとコンソメスープとグリーンサラダが置かれていた。
アタシとひろゆきは、何も言わずに朝ごはんを食べていた。
ひろゆき…
カノジョ作ってよ…
アタシはひろゆきのおかあさんなのよ…
どんなに愛しても、かあさんはカノジョになれないのよ…
ねえ…
アタシは、煮え切らない表情でひろゆきにカノジョはできたのかと聞いてみた。
「ひろゆき。」
「なあに?」
「ひろゆき…カノジョ…いるの?」
「えっ?どうしてそんなことを聞いてくるのかな…」
「だってぇ…気になるんだもん…」
ひろゆきは、気乗りしない声で『いねえよ。』と返したので、アタシはひろゆきにこう言うた。
「え~、どうしていないのよぉ。」
「どうしてって、バイトをしながら定時制高校の勉強のことで頭いっぱいになっているから…」
「どうしてなのよぉ…マクドにいっぱい女のコがいるじゃない…」
「いるけど時間ねーのだよ!!」
「え~、どうして…さみしいじゃない…」
「オレ、バイトに行ってくるから!!」
ひろゆきは、リュックサックを手に取った後、足早に家を出た。
それから60分後のことであった。
洗濯機が置かれている洗面所にて…
アタシは、ひろゆきの洗濯物が入っているかごから洗濯物を洗濯機に入れようとしていた。
ひろゆきが着ていたTシャツを手にしたとたんに、乳房の奥でドキドキとした気持ちが起こっていた。
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