今年最初のキスとハグを

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頭を下げたまま、誠哉は言った。 そんな誠哉を見ていたら、俺は無意識に指に力が入っていた。 「好きじゃないなら……、なんであんなことをした?」 好きじゃないヤツとキスが出来るほど、お前は軽い男じゃない。 それは俺が一番良くわかっている。 「ごめ、ん。 無意識だったんだ……」 誠哉の言葉に、頬がピクリと上がった。 「お前、さっきから何なんだよ。 昴を好きじゃない。 無意識だった。 それなのに昴にキスしたのかよ!」 「マジでわかんないんだ。 気が付けば身体が動いていたとしか、言いようがない。 危なっかしくて、ほっとけなかったんだよ。 あんな遅い時間に、一人でお前を待つって言うから。 そうしたら雪は降って来るし、アイツの熱はどんどん上がっていくし。 帰った方がいいって言ったって全然聞かねーし。 必死に雪から守ってやってたら、なんか……」 「なんか?」 「なんか、いじらしくなって。 気がついたら……」 「キスしてたってわけだ……」 誠哉はこくんと頷いた。
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