今年最初のキスとハグを

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「信じて欲しい。 俺はお前からアイツを奪おうなんて、これっぽっちも思ってないし。 どうこうなろうなんて気は、さらさらないんだ。 翔がいやなら、俺はもう二度と菊池には近づかないし、話もしないから」 「誠哉……」 お前が話しかけなくなったら、昴はきっと寂しがるだろうな。 せっかく出来た男友達だったのに。 やっと心を開き始めていたのに。 「別に、そこまですることねぇよ」 俺の言葉に、誠哉がパッと顔を上げる。 「お前がこれ以上昴に何かするとは、到底思えないから」 お前のその誠実な態度を見ていたらわかる。 何度もメッセージをくれて、わざわざ俺の部屋にまで来て、こうして謝罪してくれているんだから……。 「俺が悪かったんだ。 俺から誘ったのに、昴をあんな時間まで待たせてしまったから。 アイツを一人にしてたら、マジで何があったかわからない。 そばで昴を守ってくれて、すげー感謝してる」 誠哉が悪いんじゃないんだ。 昴の熱が上がったのも、誠哉にそんな気を起こさせてしまったのも。 全部、俺の責任なんだ……。
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