the last night

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ついに翔の前で、生まれたままの姿になった僕。 恥ずかしくて身体を縮こませる僕を、翔がそうさせないようにギュッと抱きしめる。 「大丈夫だ、昴」 翔は、優しい声で言った。 「こうしていれば、何も怖くない」 そう言って翔は、僕の唇をキスで塞いだ。 確かに、翔の言う通りで。 翔に甘いキスをされると、ものすごく安心する。 全てをゆだねてもいいと思えるから不思議。 安心して目を閉じる僕。 そんな僕の下半身に、翔が再び手を伸ばす。 そして、しっかりとホールドしたかと思ったら。 「んっ、んーっ」 や、やだ。 どうしよう。 そんな触り方。 刺激が強過ぎて。 頭がおかしくなりそう。 翔の身体、ものすごく熱い。 息遣いも激しくて。 もしかして翔も、僕と同じように興奮しているの……? 息が苦しくなったのか、翔が僕から唇を離して、さらに手の動きを強める。 「いやっ、翔。だめ……っ」 「昴、大丈夫。大丈夫だから」 「あっ、あ……っ」 どんどん上り詰めていく僕。 そしてついに。 「あぁぁ…っ」 僕は、翔の手の中で果ててしまった。
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