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「あぁ、すげー感じてるよ。
今までにないくらい……」
「ほんとに……?」
ゆっくりとうなずく翔。
「きっと、相手が昴だからだ。
本気で好きな相手とだから……」
「翔……」
思わず僕は、翔の背中に腕を回した。
そんな僕を強く抱きしめる翔。
「やべぇ、俺。幸せ過ぎて死ぬかも……」
僕も……。
僕も死にそうなくらい幸せだよ……。
知らなかった。
こうやって繋がっていると、こんなにもダイレクトに翔の思いが伝わって来るんだね。
そして僕の思いも、きっと翔に伝わってる。
「翔……」
「ん?」
「僕に気を遣って、抑えてるんでしょ?」
僕の言葉に、翔の動きがピタリと止まる。
「バレてた?」
「わかるよ……」
翔は優しいから、僕があまり痛みを感じないように、すごく気を遣ってくれている。
「ねぇ、僕は壊れてもいいから。
翔の思うようにして欲しい……」
「昴……」
僕の言葉が意外だったのか、翔は戸惑いを隠せないようだ。
「いいのか……?
どうなっても知らねぇぞ……」
「それでもいい。
お願いだから、そうして……」
もう何も考えられないくらい。
翔でいっぱいにして……!
僕の言葉に 、翔は覚悟を決めたようにうなずいて。
グッと身体を起こして、動きを強め始めた。
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