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視界が揺らぐ。
さっきよりも、ずっと激しく。
翔の額から、汗の滴が飛び散って。
キラキラ光って綺麗だ。
「す、ばる……っ」
僕の名を呼ぶ翔。
僕は翔と繋いでいる手を、ぎゅっと握りしめた。
「どうしよう、翔……っ。
僕、おかしくなりそう……っ」
こんな狂いそうな快感、知らない。
翔の思うようにしてって言ったのに、すごく怖い。
「いいよ、昴。
俺に全部あずけろ。
どんな昴でも、受け止めてやるから」
翔の言葉にホッとした僕は、もう我を忘れて叫び続けた。
翔からも、熱い声が漏れている。
「翔……、好き……っ」
こんなにも人を好きになる恋は。
きっと一生ないと思う。
「俺も好きだ、昴……っ」
ありがとう。
こんなにも僕を好きになってくれて。
ありがとう。
愛しいという気持ちを教えてくれて。
翔……。
誰よりも大好きだよ……。
本当に
心から……。
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