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まあ、杏は見てくれも悪くないし、育ちの良いお嬢さんだ。
姑からしたら、悪い嫁ではないので、バツイチで高校生の息子の居るようなところに何故、と思ったのだろう。
まあ、この人になら、バツイチだろうが、デカイ息子だろうが、幾らでも嫁は来そうだが。
親というのは、子供を変なところで過小評価するもので、杏も母親に、
「あんたなんかもらってくれる人、他に居ないんだから、ありがたいと思いなさい」
と言われていた。
「しかも、あんな可愛い息子までついて来て。
……あら、どうしましょう。
律くん、私の孫になるのかしら」
と杏の母は浮かれていた。
娘に似て、平和な人だ……。
その息子が問題なのだと思うのだが。
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