チャールズの話

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動物たちの剥製の横を通り過ぎようとしたときに、小さくしかしよく通る声が後方から聞こえ、金縛りにあったかのように僕たちは動けなくなってしまった。 「憐れな者たちよ」その声は悲しみと嘲り、そして威厳が混じった声だった。 「ここに来た時、お前たちの運命は決まっていた。人は動物を植物を殺しすぎたのだ。生き物たちは私に助けを求め私はそれに応えるためにきた」 バリッという音が男の背中から聞こえ辺りに不愉快な甘い臭いが漂い始めた。 「私は今お前たちを滅ぼそう」 言い終えると同時に男の背中から黒いドロリとした液体があふれ出し形を形成し始め四メートルほどの大きさになった。 なんといえばいいのだろう、とても人間の言葉では言い表すことができない見た目をしていたが、もし無理やり文字にするならば、体は黒ヒョウのようにたくましく、尾は途中で二つに別れ先に蛇の頭がついていた。 顔には三つの目がありこの世のどんな生き物とも似つかないものだった。
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