チャールズの話

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その恐ろしいこの世の物とは思えない生き物を見た瞬間マーズを除く僕たちは悲鳴を上げ、マーズだけはその恐ろしさのあまり意識を投げ出したのだ。 僕たちはマーズに目も向けず逃げ出した。 それをみたあの忌まわしい怪物は声をあげ吼えた。 するとありえないことが起きたのだ。剥製だった動物たちが動き出しその獰猛な牙を爪を僕たちに向け襲いかかってきた。 その無数のきばに引き裂かれグロウと依頼人だった男はこの世から姿を消した。 僕は獰猛な牙や爪を潜り抜け階段を駆け上がり外へ、安全で正気に満ちた世界へ疾走した。 ついに外へ出たとき私の希望は無残にも打ち砕かれ絶望した。ジャングルにいるすべての生き物がこの神殿を囲うようにいるではないか。 付添人だった男は肩から血を流し、息もたえたえで外の光景を見たとき落胆し膝から崩れ落ちた。 後ろから奴、怪物の足音が近づいてくる。奴はいやらしく堂々と見せつけるように歩き神殿より現れた。 その時今まで見たこのない不可解な現象が起こると同時に僕は理解した。 怪物が姿を見せたとたんに動物たちは頭を下げ、花々は一斉に咲き乱れたのだ。まるで神が舞い降りたかのように。
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