チャールズの話

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二日目の朝僕は何とも言えない不思議な声に導かれるままに目を覚ました。 日はまだ昇らず血のように紅い不吉な月がギリギリ地平に沈む前。 テントから這うように出て体を動かした時、ふと眼の端に青い何か捉えたゆっくりとそちらを見ると、まさかあんな生き物がいたのか、青いトカゲの体に蝶のような青緑の羽が生えた生き物、まるで僕を誘うように動くとジャングルの奥に飛んでいった。 思わず追いかけると、やがて小さな神殿のような小さな建造物を見つけたのだ。 青いトカゲのような生き物が中に入るので僕も続こうとしたが僕は何一つ器材を持ってないのに気づき慌ててキャンプに戻ったところ、他の四人がもう起きていて僕を探しているところだった。彼らは急にいなくなった私を心配してくれていた。 そこで僕は彼らに感謝と謝罪をし、今見たものを話した、それは依頼主が見たものとまったく同じものだという。僕たちはすぐに器材をまとめ出発した。 僕はみなを案内したが時間だけがむなしく過ぎあの建造物は幻によるものだったのではないかと一抹の不安を感じそれを拭うことができずにいた。 しかしそれは確かに存在する物だとわかった、そうあの神殿を無事見つけることができたのだ。
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