もう再会の言葉は言えない

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そして迎えた同窓会当日…。 最寄駅から同窓会会場までは送迎バスで移動する。1番に駅に着いた私は 早速バスに乗り込んだ。 「運転手さん、今日はよろしくお願いします」 バスの運転手はコクリと頭を下げた。 しばらくすると、安藤君と愛ちゃん、中島君、奈々ちゃんの順でバスに 乗り込んできた。懐かしさのあまり、まるで修学旅行のバスのような騒ぎになった。 バスの入り口のドアが閉まり、運転手さんが言った。 「それでは、出発します」 「あの、これで全員でしょうか?」 私は気になって運転手に確認した。 「ええ、このバスで送迎するのは5名様と聞いております」 (山田君は先に行ってるのかな、サプライズゲストだし…)
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