第7話 白椿、闇に輝く①

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第7話 白椿、闇に輝く①

その病室には誰も入って来られぬよう、 結界が施されている。 そこに存在するのは、 闇と白椿だけの聖なる空間。 …二人の激しい吐息が交じり合う… 男は少女の柔らかくしっとりした唇を堪能すると、 舌を絡め、少女の口の中を味わい尽くす。 少女がうっすらと目を開け、 自分を見つめる視線が欲情を更に煽る。 そして少女の細い首筋に吸い付きつつ少女の背後に回り、 背後から包み込むように抱きしめた。 そして右手を開いている胸元に這わし、 そのまま少女の右乳房に触れた。 「あ…」 少女は男が自分の首筋に吸い付き、 背後から自分を包み込むように抱きしめ、 そして男の手が胸元を這うようにして自分を愛でる事に、 快楽の期待が高まる。 …早く、早く私の乳房に触れて。そして味わって… そんな期待感から、自然と息遣いが激しくなる。 そして男が右乳房に触れた途端、 「あっ!」 これから訪れるであろう快楽の波に、 その期待の声を上げる。 男は、 少女の乳房が思いの外豊かで弾力がある事に驚き、 一気に男の征服欲に火がついた! 「…お前の全てを、味わいたい…」 男は少女の左耳に囁くと 背後から少女の左乳房を掴み、 ゆっくりと揉み始めた。 …右手は少女の右乳房から右肩を撫で、 少女の滑らかな肌を堪能する。 そしてゆっくりと両手で少女の胸元のボタンを外して行く…。 少女は男が自分の右乳房に触れた途端、 男の情欲が一気に燃え上がった事を感じた。 少女はひそかにほくそ笑む。 痩せ細り病み衰えでいるが、 病魔は胸の膨らみは奪わなかったようだ。 正直、膨らみなど不要だと思っていた。 男に抱かれる事もなければ、 子供に乳を与える事も無いだろうと。 だが、サマエルに出会った。 彼に自分を堪能して欲しい…。 自分の全てを味わい尽くして欲しかった。 胸の膨らみを奪わなかった病魔に初めて感謝した。 そして男に囁かれ、 全身が快楽への期待でゾクゾクする…。 男が自分の乳房を揉み、 少しづつ自分の服を脱がしていく。 同時に、 男の唇が首筋からデコルテに這う。 まうでマーキングをするかのように。 少女は、 少しずつ子宮の奥がじんわりと熱くなるのを感じた。
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