72人が本棚に入れています
本棚に追加
「あら、どうしたの??」
連れてこられたのは、保健室。
そこには、お母さんよりちょっと歳上の保健の先生がいた。
「どこか痛い??」
涙を溜めていたアヤの頭を撫でながら、先生は問いかけた。
「…………藤原先生……………ここが痛い………」
そう言いながら、アヤは自分の左胸の辺りを拳で叩いた。
「アヤちゃんは…………とっても優しいのね」
藤原先生は、ふくよかな手でアヤと………そしてもう片方の手で私の頭を撫でた。
「ここは保健室だから……………泣いてもいいのよ!?」
私の目を見てそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!