第6章

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「あら、どうしたの??」 連れてこられたのは、保健室。 そこには、お母さんよりちょっと歳上の保健の先生がいた。 「どこか痛い??」 涙を溜めていたアヤの頭を撫でながら、先生は問いかけた。 「…………藤原先生……………ここが痛い………」 そう言いながら、アヤは自分の左胸の辺りを拳で叩いた。 「アヤちゃんは…………とっても優しいのね」 藤原先生は、ふくよかな手でアヤと………そしてもう片方の手で私の頭を撫でた。 「ここは保健室だから……………泣いてもいいのよ!?」 私の目を見てそう言った。
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