第6章

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隣ではアヤも泣いている。 藤原先生は、ベッド脇のカーテンを閉め………囲まれた狭い空間には私とアヤと藤原先生の3人だけになった。 「いっぱい我慢してたんだね、ハルちゃん………それに…………アヤちゃんも」 後から後から熱い涙が溢れていた。 「だって、だって…………ハルは淋しくって辛いかもしれないけど…………あんな言い方されることないのに………………なんか、すごく悔しい」 私の代わりに怒ってくれたアヤの言葉がとても嬉しかった。 「いいお友だちね」 藤原先生は私とアヤをそっと抱きしめてくれた。
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