第6章

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言わない方がよかったのかな……なっちゃんの辛そうな顔を見てそう思った。 「………藤原先生から………………連絡もらってた」 なっちゃんから思いがけない言葉が出た。 「えっ!?」 「ハルちゃん、頑張ってるから 学校でのことは知らないことにしてください………って親父に連絡きてた」 知ってたの??? みんな知ってて、そっと私を見守っててくれたんだ。 なっちゃんの傍に寄り、なっちゃんの首に腕をまわした。 「ありがとね、なっちゃん」 回した腕にぎゅっと力をこめた。
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