第6章

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「………ん………ハルちゃん、頑張って」 ソウタ先輩にも自分の進路を伝えた。 「ほんとはさ、すごい気になってたんだ。でも、ハルちゃんにはハルちゃんの希望があるし……一緒の大学においでって安易に言っちゃいけないと思ってさ…………これで、ちゃんと言える…………ハルちゃん…………俺待ってるからね、ハルちゃんのこと」 いつものように、耳元で甘い声が聞こえた。 電話を通してだけど、ちゃんとソウタ先輩の声が私の耳に届く。 「うん、ありがと…………またふーちゃんが家庭教師してくれるって。頑張るからね」 みんなに話したことで更に頑張ろうという気持ちが込み上げてくる。
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